労働力?能力?あなたが応募した企業が本当に求めているのは何か

企業が比較的高い年齢層の採用を行なっている場合に、条件や求人票の表記だけではわからないことがあります。

 

それは、単なる労働力がほしいのか、明確な能力をもっている個人を望んでいるのかということです。この部分をつかんでおかないと、せっかく就職が決まっても自分の意に沿わない仕事内容である可能性が出てきます。

 

就活は企業側が選ぶと同時に、応募する側も積極的に選んでいかなければなりません。企業の意向を見極めるポイントは、どのあたりにあるのでしょうか。

 

 

仕事内容と給与・待遇をじっくり見比べる

満足度の高い転職とは

転職後の満足度調査によると、50代では「とても満足」の割合が他の年代よりも高くなっています。転職への満足度には、年代によって大きな違いはありません。

出典元:マイナビニュース

 

転職がシニアにとって、難易度の高い課題であるのは事実です。その一方で、理想に近い新しい仕事を見つけられる可能性が、年代によるものではないことがこの調査結果からわかります。

 

転職後のアンケートによれば、転職の満足度が高い人ほど「自己分析」の重要性を挙げています。成功する転職には、“軸”となる自分の意識が大切です。

 

「どんな働き方をしたいのか」「何がしたいのか」を明確にしておかなければ、応募企業の探し方を間違えてしまう可能性があります。

 

転職に希望する雇用形態についての調査では、50代までは正社員の希望が6割を超えています。

出典元:厚生労働省

 

就職の条件としてどうしても外せないのであれば、応募前にしっかりと確認しておく必要があるでしょう。「見習い後に正社員」となっていても、期間が明記されていないなど不明な点はあいまいなままではいけません。後でがっかりしないように、しっかりと調べておきましょう。

 

嘱託・契約社員の求人によっては、求人票の記載に「入社後に正社員登用の可能性あり」などとしているところもありますが、実際には年齢を理由にされ、待遇が変わらないというケースもあり得ます。

 

転職の満足・不満足はつまるところ、選択の間違いが原因です。焦って飛びついた結果、数か月で離職するようでは苦労の意味がありません。

 

中に入ってみなければわからないというのはもっともですが、調べ尽くす手間を惜しみ、良い結果が得られないと嘆くのは逆に時間のムダになります。

 

 

応募企業の本心はどこにある?

一般的に企業がシニアの採用をする場合、求められる人物像としては「キャリアがあり即戦力となる」「マネジメント能力に期待ができる」というところが期待されます。

 

が、中には国からの助成金ねらいで、短期の「労働力」確保というケースも見られます。このような会社では、能力うんぬんよりも、辞めさせる際にゴタつかないような人材であることが採用ポイントとなるでしょう。

 

業務内容の詳細に突っ込んだ質問をしても軽く受け流されたり、「それほど難しい仕事ではありません」といった肩すかしの印象があります。

 

採用担当者の態度から誠実さを見抜くのはなかなかですが、シニア層の人生経験が役に立ちます。少しでも不信感を覚えたり、求人内容に違和感があるときには、遠慮せずに詳細を尋ねるようにしてください。

 

最初から短期雇用を想定している会社では、割と良い給与待遇を設定しているものです。仕事の内容に見合わない高額の場合には、疑う必要があるかもしれません。

 

 

求人の募集期間と採用状況はブラック企業の重要な手がかり

同じ企業の求人票を何度も目にしたらご用心

できればあまり経験したくないことですが、ハローワークにある程度の期間通っていると、同じスパンで見かける求人に気づく場合があります。目を引くくらいなので割と好条件だったりするのですが、なぜか募集がくり返し表示されます。

 

ハローワークの担当者によっては、このような企業をよく観察している人もいます。試しに聞いてみると、従業員の定着率が低かったり、入社後に苦情が入ったりするなどこっそりと教えてくれるときも。仕事柄、公にはできない情報も、足しげく窓口に顔を出すと手に入れやすくなります。

出典元:ITmediaビジネス

 

比較的高い年代層ほど仕事に対する寛容度も広がり、ブラック企業という意識をもつ人が少なくなります。しかし、転職に際しては応募企業の状況をしっかりと見極め、相手のいいように使われるなどは絶対に避けたいものです。

 

 

年収の幅・ハードルの低さに注目

これは怪しいぞ、と警戒してかかるための目安がないわけではありません。求人票や求人広告では次のような点に注意をしてみてください。

  • 年収の幅が広すぎる
  • 「○○不問」が多すぎる
  • 「○○主義」を多用する

 

年収が300万〜800万円などとなっている場合、まず上限近くがもらえるとは期待しない方が良いでしょう。これに「成果主義」「実力主義」などが追記されていれば、かなり危険です。最低年収以下であっても、“実力不足”で片付けられる可能性があります。

 

「学歴不問」「年齢不問」「経験不問」「未経験者歓迎」など、応募のハードルが低いということは、誰でもできる仕事ということでもあります。経験や能力を活かしたいと考える人に向かないのは当然ですが、単なる使い捨ての労働力として扱われ、誇りの持てない仕事環境とも予想されます。

 

 

面接はお互いの最終試験の場

必要以上の“へりくだり“はしない

前職の地位や会社の格が上であったからといって、不遜な態度になるのはもちろんNGですが、卑屈に見えるほどへりくだるのも、印象が良くありません。

 

採用される、されないは、応募企業の総合的な判断によります。人間性に不信感をもたれるのは不味いですが、面接の場で小さくなっていれば合格できるというものではないでしょう。

 

求職者支援の現場でたびたび伝えてきたのは、「面接ではいかに平素の自分を見せられるかが大事」ということでした。平常心を失うと、相手の質問も正確に理解できなくなり、挙動不審になります。

 

本来の自分の姿をさらして、それでも採用に至らないのであれば、企業との相性が悪いとしてあきらめもつきます。面接は取り調べと違い、こちらには端から何の非もあるわけではありません。

 

採用する側は“仕事”をしているだけで、人間としてエライのではないのです。社会人として礼を失しない程度に丁寧な受け答えを行ない、聞くべきところは納得できるように確認する。そのような心構えで臨んで、まったく問題ありません。

 

 

腑に落ちないのなら断る勇気を

転職エージェントを利用している場合には、希望報酬について、事前に交渉を任せるという手もあります。ハローワークを通じている場合にも、こちらの希望額が可能かどうかくらいは、応募前に確認をとることもできます。

 

その他の詳細条件に関しても、どうしても納得できないのであれば、例え最終面接まで通っていたとしても思い切って断る勇気をなくしてはいけません。誠意のある会社であれば、対応可能かどうかを明確に答えてくれるはずです。

 

こちらの足元を見てはぐらかすような態度の会社であれば、信頼をもって働き続けるなど困難です。面接はお互いに最終的な相手の「値踏み」の場でもあります。企業側にとっては、採用によって利益に貢献してくれる人材であるのかが判断基準であり、転職者にとっては、今後の人生を預けるに値する職場が提供されるかが判断基準です。

 

その会社が意図する採用と、転職者の求める就職があまりにかけ離れていれば、満足できる転職結果となるはずもないのです。



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